○福井県将棋連盟

 福井県将棋連盟では県内の将棋普及と交流を目的として、各種将棋大会、行事、クラブを運営しております。 また日本将棋連盟から斡旋される、日将連主催の各アマチュア大会の県予選大会を行っています。 その他、毎年3月ごろに会報を発行しております。

 棋譜並べや詰将棋など、将棋は1人でも楽しむことができます。 最近は将棋を扱うメディアが増え、プロの将棋を観戦する機会も多くなりました。
 しかしお互いに盤を挟んで行う対局は、また違う趣があるものだと思います。 パソコンやタブレットでもお手軽に将棋ができる時代ですが、 縁台将棋のような雰囲気の中で楽しく将棋を指してみるのはいかがでしょうか。 また痺れるような真剣勝負がしてみたい方、周囲に敵無しで腕試しをしてみたい方は、 ぜひ一度大会に参加してみてください。

 私も皆様と大会で顔を合わせたり、対局できることを心待ちにしています^^


・将棋大会

 福井県の各種将棋大会を主催しております。 競技方法は各大会によって異なりますが、総当り予選リーグ後に決勝トーナメントを行うのが 主な方法になります。入賞者には賞状、トロフィー、盾、景品等を用意しております。 大会参加費は一般が1,500円、高校生以下が800円です。 棋力によってA、B、C級の3クラスがあり、だいたいの目安はA級が3段以上、 B級が2段~2級、C級が3級以下です。 (入賞賞品、参加費、クラスは大会によって異なります。)

 県内大会には県タイトル戦、一般棋戦、学生棋戦、朝倉象棋大会があります。
 県タイトル戦は県名人戦、県王将戦、県アマ選手権、県竜王戦、県朝日アマ名人戦の5タイトルで、 歴史と格式がある大会です。県内のつわもの達が優勝を目指して熱戦を繰り広げます。 上位入賞すると来年のシード権が与えられます。参加資格は県将連会員に限られます。
 一般棋戦は参加自由の大会です。県外からの参加も歓迎です。
 学生棋戦は小学生、中学生の大会です。競技方法は大会によって異なります。 県外から参加を申し込みたい場合は、一度お問い合わせください。 なお、高校生の大会については高文連が主催しております。
 朝倉象棋大会は「酔象」という駒を加えて行う特殊な将棋で、県将連では文化庁の認定を受けて 朝倉象棋の普及を推進しています。詳細は別欄で。

 大会スケジュールはコチラ


・会費

 当連盟の主旨にご賛同頂ける方は、ぜひご入会くださいませ。 連盟会費は1,500円/年です。(大会参加費は別途)

 また、毎年3月ころに会報を発行しています。 昨年の大会の成績や、個人の段位級位が紹介されています。 会報掲載を目指してがんばってください。


・段位、級位について

 日本将棋連盟が認めるアマチュアの段位級位とは別に、福井県将棋連盟独自の段位を認定しています。 ただし、段位級位の取得について明確な基準は実はありません。 大会実績、各倶楽部等の戦績で実力を鑑みて決定されます。 各地区の理事が会員の段位級位を推薦するので、多少の誤差は許容くださいますようお願いいたします。 大会結果、棋譜が福井新聞に掲載される場合、お名前と県将連が認定する段位が紹介されます。 大会実績からの目安として、C級上位で2~3級、B級参加で初段~1級、B級上位で二段、 A級参加で三段、A級上位で四段です。 なお五段、六段は規定があり、五段は県タイトル1期、六段は県タイトル10期となっています。


・段級認定棋会

・場所:西別院 福井市松本4-9-21
・日時:毎週火、木、土、日曜日 18:00~
・会費:2ヵ月で4,000円(高校生以下2,000円)

 福井将棋ファンの棋力向上と親睦を目的に、県将棋連盟が運営する会です。 会員によるリーグ戦と、自由対局が行われています。


○坂井市将棋連盟

 坂井市将棋連盟は坂井市の各種将棋大会の運営、各町の将棋クラブ間の交流を行っています。 (県将棋連盟とは別組織です。私は坂井市将棋連盟の役員ではありません。) 坂井市将棋連盟の主旨に賛同いただける方、また主催する大会に参加されたい方はご入会ください。 会費は1,000円/年(高校生以下500円/年)です。

 運営するクラブはコチラで紹介しています。


○朝倉象棋について

 朝倉象棋(あさくらしょうぎ)は、福井県にある一乗谷朝倉氏遺跡から出土した将棋駒に由来する将棋です。 一乗谷朝倉遺跡から出土した駒には、現在の駒に加え「酔象」(すいぞう、すいしょう)という特別な駒があり、 これを使った将棋が指されていたといわれています。
 福井県将棋連盟では文化庁の認定を受け、この酔象を使った将棋「朝倉象棋」の普及を行っております。 毎年県内で大会も行われ、多数の方にご参加いただいております。
 興味があれば、ぜひ積極的に大会にご参加くださればと思います。 一風変わった酔象駒の魅力、朝倉象棋の奥深さに触れてみてください。


・ルール

・通常の将棋の駒40枚に、「酔象」駒2枚(各人1枚ずつ)を加えて行います。 対局開始時に酔象は各人の玉の真上(先手5八、後手5二)に配置します。

         


・酔象は取っても持ち駒として再利用することはできません。

・酔象は真下以外の周囲7方向に行くことができます。

・酔象は敵陣で成ると「太子」(たいし)になります。 太子はなんと玉と同等の駒で、 動き方も玉と同じになります。

       


・本来、太子ができたときには玉が2枚あることになり、その両方が取られないと負けになりません。 ただし大会進行上のルールとして、「太子を作り、次の自分の手番にそのまま玉と太子があれば勝ち」としています。 つまり、相手からすると酔象が成られた時点で、太子か玉を取らなければなりません。 太子を作った瞬間に相手に自玉を取られると、そのまま太子が玉代わりで続行になります。

・その他は、通常の将棋と同じルールです。


・朝倉象棋大会

 朝倉象棋大会は県内で年に3回開催し、5月と12月は福井市、8月は朝倉市遺跡にて行っています。 実力ごとに各クラスに分かれて、優勝を争います。 参加自由ですので、県外からもどんどんご参加ください。
 また12月の大会には毎年女流棋士をお呼びしております。 大会参加された方を優先で指導対局を受けることができます。(指導対局は通常の将棋です。)

 大会スケジュールはコチラで紹介しています。


・主観的なコツ

 酔象が手厚いので軽い攻めでは手にするのが難しくなり、 お互い角を持ち合っても打ち込みに強くなっています。 必然的に酔象や銀をぶつけ合うような、じっくりした将棋になりやすいと思います。
 酔象は非常に強力な駒で、 「取られても相手に使われることがない」「太子ができれば勝ち」というほかの駒にはない性能があります。 よって積極的に前戦に繰り出し、さばきや突破を狙うのが良いと思います。 仮に取り残されたとしても、「太子作り」という明確かつ強力な目標があるので、酔象が遊ぶことはまずありません。 逆に酔象が自陣に近づくことは常に警戒が必要で、 太子作りを防ぐために駒を大量に投入しなければいけない展開は最悪です。

 朝倉象棋のよくある展開を何例か挙げてみます。
 まず、酔象を棒銀のように使う通称「棒酔」があります。 受ける側の注意点として、攻めてきた筋を空け渡す焦土戦術が使えません。 また飛車が向かい合ったときに、酔象を捨てて飛車を素抜く筋が出てきます。 (太子作りを防ぐために酔象を取らなければいけない、という枷があります。)
 終盤には自玉の攻めを無視し、「酔象の入玉」を目指すことがあります。 速度計算は必須ですが、酔象が残っていると通常の将棋では敗勢の局面でも難しいことがあります。
 腰掛けて酔象が向かい合うこともよくあります。 この場合は、酔象の交換になることが多い気がします。 酔象の交換になれば普通の将棋と変わらないので、「がっちゃん酔」を得意にされる方もおられます。

 自分だけの酔象の使い方や朝倉象棋の戦法を、ぜひ考えてみてくださいね。